民事

Sファイナンスに

Sファイナンスに救世主?が登場した。旧ライブドアクレジットの「かざかファイナンス」という会社だ。Sファイナンスの全株式を取得し,利息の返還金も約束するという。その結果,破産申立は取り下げられることになった。 このかざかファイナンスという会社…

クレサラ相談で

クレサラ相談は,本来いわゆる「高金利の多重債務者」を予定しているのであるが,他のパターンでよくあるのがまず,銀行や信用金庫からの借入が多額で,近時貸し剥がしにあっている事業主である。 これら事業主は低金利?のため,クレサラ業務で救済すること…

市の法律相談をして

市の無料法律相談をしていて,いつも「なんとなく萎えてくる」のだが,その原因が明確にわかってきた。 「離婚できますか」などと,なんとなく抽象的な悩みがあって来たという向きはいいのだが,成熟した案件を持ち込む相談者は決まって「法的サービス」に対…

簡裁訴訟

法律相談において,簡裁で(本人)訴訟を提起されて訴状が届いて被告となった者からというものがままある。答弁書の書き方などを含めて相談に応じるのだが,見ていると全く根も葉もないわけではないが,「相手方が気にくわないから法律上の衣をまとったケン…

破産審尋期日

今日は初夏のようなあつい日差しの中裁判所へ。10時30分から破産審尋期日があったためである。この期日は,自己破産について,フィナーレとなる大切な日である。 まず,申立人(破産者)と裁判所入り口で待ち合わせ,大会議室前の受付へいく。そこで,名前など…

特定調停

債務整理の相談をしていると,簡易裁判所に特定調停を申し立てたが,途中で頓挫した人の相談や,特定調停した後過払い請求するのみ依頼する人がいる。 前者については,特定調停は本人で申し立てることができるのだが,その前提として利息制限法引き直し計算…

債務整理が減少している

債務整理が減少しているようだ。東京や東京に近い三県の都市では,弁護士会のクレサラ相談の枠がなかなか埋まらない状況だそうだ(充足率40%にも届かないそうだ)。この状況は,19年の後半からだそうである。 その理由は,インターネットなどの広告を出し…

破産廃止

裁判員制度や労働事件についての弁護士会研修のDVDができたとの手紙が来た。10本セットだと3割引なので,いらないDVDもだいぶあるがセットで早速,申し込む。 その後,明日の訴訟の件で,消費者金融会社と折衝する。訴訟の和解は,期日の前日になる…

完済後再借入に関する判例

「一旦完済し,その後期間を置いて再び契約して借り入れをした場合,前の契約で生じた過払い金を後の契約での借入金に充当できるか」 は今や過払訴訟の最重要論点である。 この問題に関しての上告審判決(貸金業者の「タンポート」本社・大阪市に対する訴訟…

簡裁本人訴訟

簡裁での本人訴訟の相談を受けることがある。経済的に弁護士費用を出すと大変な負担になるので,なかなか受任には至らず,かといって他に相談するわけにもいかず,法律相談料程度の安価で本人訴訟の支援をすることになる。 まあ,経済的にペイしない事件も,…

プロミスに対する神戸地裁の判決

平成19年11月13日,神戸地裁(控訴審・合議体,いわゆるレ号事件)はプロミスに過払い金約91万円の支払を命じる判決を出した。 プロミス株式会社とこの原告は,昭和56年頃から平成2年9月6日まで取引を繰り返していた。 同社は「過払金返還請求…

住宅ローン破産

アメリカでは,サブプライムローン問題が起こっているが,日本では債務整理の相談をしていると,かつてバブル期の高額な住宅ローンに堪えきれなくなり,相談に訪れる人が多い。 バブル期に購入したためローンが高額で,かつ物件価格が下がっており,相当期間…

セクハラの相談

労働相談をしていたら,なんとセクハラの相談が連続した。他の相談でも,セクハラの相談を受けたことがありどうやら増えている印象だ。 最近の事例は,明確に性的表現を述べない,パワハラ型のセクハラが多い。もちろん,セクハラも多義的で相手方の言い分も…

借金の原因

債務整理をしているとき,「なんでこんなに借金したのですか。」と尋ねることがある。借金の原因は,免責不許可事由について審査するために必要だからである。特に,急激に借金が増えているときは,何に遣ったか要注意である。 その中で,商品先物取引に借金…

三菱UFJニコスの履歴表示は変わるのか

クレジットカード大手の三菱UFJニコスは30日,カードローンやキャッシングと呼ばれる貸し付けの利用者から過去の払いすぎた利息の返還請求を受けた際,利用履歴がないと答えたにもかかわらず,実際には履歴が存在するケースが見つかったと発表したので…

和解離婚成立

1年以上に渡ってやってきた離婚訴訟がついに和解により決着した。ホッとしているところである。 それにしても,離婚にはエネルギーがいるといわれるが,離婚訴訟は本当に大変だ。また,離婚はいろいろな周辺領域にまで波及するので,まさに人生総決算という…

ヤミ金は減っているのか

今日は,ヤミ金からの電話で目が覚めた。「元金5万6千円だけでも,返して欲しい。」としきりにいっていた。しかし,「10日で1割以上の利息を取っており,払いすぎにもなっている。」と述べるとしばしやり取りしたあと電話は切れた。屋号は同じだが,電…

消費者金融会社貸付ランキング

消費者金融会社貸付ランキングなるものがある。 http://kinyuu.blog23.fc2.com/blog-entry-56.html 依然として,上位5社は1兆円以上の貸付額である。 順位は全国単位なので地域によっても業者に偏りがあるだろう。印象としては,CFJが意外に多く,レイ…

死亡退職金の帰趨

死亡退職金は,会社の退職金規程により発生するが,当該規程に受給権者や範囲が定められている場合(殆どがこのケースだろう)には,受給権者たる遺族は相続人としてではなく,当該規程の定めにより直接,自己固有の権利として受給権を取得するものとされる…

利息(過払金)返還の状況

利息(過払金)返還の状況は,今後どのようになっていくのか。大手消費者金融業者の中間決算発表席上で,ヒントになることが述べられている。 1,「今年5月をピークに減少の様相を見せているものの、引き続き高位安定の状況」(アイフル) 2,「この水準…

アコムの株が突如ストップ安売り気配

何だと思って,調べてみると,「過払い金を税収に充当」報道が原因のようである。 朝方アイフル,武富士,アコム,プロミスといった消費者金融株が大幅安になっていた。アコムは値幅制限の下限(ストップ安)となる前日比400円安の2440円でしばらく売り気配…

えっ!クレディアが

14日夜,クレディアが民事再生法の適用を申請して,事実上倒産した。新聞記事をみてみると倒産の原因は要するに,借換や資本支援などで銀行が資金繰りを支えてくれなかったことによるようだ(クレディアはメーンバンクを持っていない)。 それにしても,確…

過払金を分割払い

ある消費者金融業者と過払について,和解したがなんと10回程度の分割払いであった。 請求が多く,予算を使い切って,月締めで入るお金で払うそうだ。 その他,支払期限がかなり先になる会社もある。 過去の蓄積がない財務体質の弱い会社や月々の収益力のな…

過払に関してG社の対応

過払に関しては,極めて支払に厳格なG社が提訴前に「和解案」を自ら送付してきた。「裁判を避け早期の解決を図ることがお客様,弊社双方に好ましいと考え」提案したそうである。和解金も,元金だけではなく利息もいささか含まれている金額である。 まあ小さ…

死亡保険金がおりない?

ニュースの報道で,高速道路が何キロの渋滞などと述べているように,世はお盆休みである。総じて休日モードだが,本日は国民の休日ではない。少しだが,消費者金融業者からの電話も掛かってきた(ご苦労様です)。 さて,簡易保険の養老保険で,当方が相続財…

新たな契約

消費者金融業者から「新たな契約を結ぶので来て下さい」と言われた,と相談の際にいう人が増えている。 これは新たに契約を結んで,過払状態となっている契約を切断し,新たな過払いの発生を防止する趣旨もあるようだ。また,営業譲渡や合併に伴って新たな契…

離婚時年金分割請求は女性からが多い

日経によると,離婚時年金分割請求は女性からが多いそうである。 これはある意味当然であろう。 その理由は,女性が離婚したがっているというわけではなく,年金制度で不利に扱われている,専業主婦の内助の功を離婚後の年金に反映させるというのが,年金分…

内緒のクレサラ相談

よく奥さんや家族に内緒で,クレサラ相談に見える方がいる。この場合,任意整理して単独で返済可能ならば内緒のままでいいが,そうでない場合はみんなに打ち明けないと抜本的解決にはならないので,内緒のままでは受任はできない。借金問題の解決については…

離婚時年金分割

離婚の際に年金分割制度が19年4月から始まっており,離婚訴訟などで附帯条項として要求する例が増えている。この年金分割制度を理解するためにはそもそも年金制度に対する相当な理解がなければならない。 ということで,最近,年金についてかなり理解に努…

市役所の法律相談

市役所の法律相談は,15分に1人でなんと10人もの相談を受けるというスケジュールになっている。 しかも,次の相談者が来るまで3分以上のインターバルもあり,さらに短い時間で処理しなければならない。 さらに,事案などを整理してメモするなどして来…