武富士の減額修正が示すもの

　１月３１日に武富士は，１１月に引き続き減額修正した。利息返還に備えた引当金を１１月に積んだ額からさらに５割増やし４０００億円とした結果，３３３８億円の赤字となった。
　４−１２月の過払金返還額が昨年の３．１２倍の４１２億と増加していることと，繰延税金資産を計上しないことがその原因である。
　この減額修正は，昨年春からいかに過払いが増えているかを物語っている。他の消費者金融会社も，さらなる利息返還引当金の積み増しに迫られるだろう。
　一体どこまで増えるのか。現時点でも，殆どの消費者金融利用者はまだ過払い等について知っているとは思えないのだが。
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株式投資について考える

　ある新聞に，「相場は自己の都合で動かない。相場に自己の都合を持ち込まない。」という相場についての教訓が書いてあった。
　確かに，まったく当たり前のことなのだが，人間はつい自己の都合の良いように考えるものなので，なかなか味のある言葉である。例えば，「目標株価００円！」とか，「この値段まで売らないぞ」とか。その結果，売り場を逸して塩漬け株を抱えてしまうことになる。
　さて，この言葉は相場だけではなく，あらゆることに普遍的に妥当する。いやむしろ，自分の都合とは正反対に動いていくというのがほとんどだろう。