2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

多重債務者の数

さて,今日は平成18年の最終日となった。 平成18年に話題となった多重債務問題について少し考えることにする。 全情連(サラ金系の個人信用情報機関である全国信用情報センター連合会)によれば,現在債務のある利用者は, 1399万945人(2006年5月22…

事件ファイルを整理する

年末なので,事件の資料や記録を入れるファイルを整理している。 進行中の案件については,プラスチックファイルに入れている(かつて修習先の弁護士事務所では封筒や穴開けファイルが使用されていた。)。電話での問い合わせの場合にパッパッとページをめくれ…

本日G社から例の答弁書が来た

消費者金融大手のG社は,平成5年9月以前の取引履歴は「捨てた」として開示しない。したがって推定計算や残高ゼロ計算により履歴等を再現し提訴することになるが,訴訟になっても例によって悪あがきをしてきた。 まあ,会社の方針なのだが,このような手法…

寒暖の差

凄い雨が止んだと思ったら,昨日の日中はかなりのポカポカ陽気で,夕方になったら風が出てきて急に寒くなった。なんとも猫の目のような天気と気候である。せいぜい体調には気をつけるとしよう。 この正月は,手持ち事件の処理を少しはしなければならず,あま…

多重債務者法律相談体制

今日は官公庁の仕事納めの日である。 さて,多重債務者法律相談を希望する人が増えている。裁判所が利息制限法による引き直し計算を強制したことから,自己破産の自己申立が困難になったことも原因となっている。 これに対しては,弁護士会も相談コマ数を増…

破産事件等の裁判所との勉強会

破産事件等の実務処理について,裁判所の運営方法や要望を伝える2ヶ月に1回程度行われる勉強会があった。 管財事件を広げる運用や,免責調査型事件についての基準,個人再生についての意見交換などが行われた。 本庁指導の運用のため,支部の意見を吸収す…

求刑4年

今日は大雨の中ヒタヒタと裁判所へ。国選事件で求刑4年というのがあった。被告人は,執行猶予期間中のため執行猶予が必要的に取り消され,前刑2年も服役せざるを得ず,かなり長期刑になってしまう。どのような刑の判決が下されるのか。5割引の懲役2年は…

今日は

週明け月曜日は,任意整理について分割和解案を成立させたり,過払金が振り込まれたので依頼者に振り込んだりしていた。 任意整理で債務が残る場合の和解については,急がせる会社とそうでない会社とがある印象だ。 過払金の振込については,インターネット…

昨日は

昨日は日曜日であったが,多少とも仕事を進めるため事務所に出た。事務所に行って,債務整理に関する和解書の発送や取引履歴の引き直し計算したり,国選弁護の弁論要旨を書いたりした。 夕方,不在の郵便物を取りに郵便局に行ってみると,なんと外まで長蛇の…

クリスマスの季節

一昔前は,クリスマスといえば彼氏や彼女とホテルのディナーに行かなければ,非常に寂しい思いをするという風潮があり,有名なホテルの予約が満杯になったりしたが,価値観が多様化した今ではそれ程でもないようだ。 まあ,クリスマスだからといって何か特別…

過払金を貸してくれ

債務整理をしていて,過払金の発生がほぼ確定したと言うと「少し貸してくれ」という人が稀にいる(若い人に多い)。 過払金の存在が確定しても,支払時期は各社によって異なるが「1ヶ月後」などかなり先になるのが通例である。しかし,依頼者は日常の財政状態…

昨日は忘年会

飲み会シーズンの週末で,弁護士会支部でも忘年会があった。弁護士会会長も来て料亭のような所で行われたが,幹事の方の労力には感謝するけれども,バスでわざわざ行った割には料理はおいしくなかった。 こういう飲み会では,恒例によって1人1人が何かを述…

接見禁止一部解除の申立

被疑者・被告人段階を問わず共犯事件や否認事件などで,裁判所が弁護人以外の者との間で面会等を禁止(接見禁止)することが殆どである(刑訴法81条)。接見禁止は,親族との日常的な連絡等の交流が出来なくなり,被告人が精神的に不安定になることがある。 この…

保証人がいる場合の自己破産

自己破産をする場合,保証人がいる場合注意が必要である。保証などの担保はまさにこの時のために存在意義があるので,自己破産し免責許可決定を受けたとしても保証人は免責されることはなく(破産法253条2項),原則期限の利益も喪失し一括請求されることに…

弁護人の冒頭陳述

ついこの間まであんなにも紅葉していた木々が,師走の訪れとともにめっきりボリューム感を失ってしまったように感じられる。今はもう1年の終わりを告げる落葉の頃。いよいよ今年も余すところが少なくなってきた。ここまで来るともう早い。そうこうしている…

ギザ10に思う

昭和26〜33年までに発行された10円硬貨には,横にギザギザがあるのでギザ10と呼ばれており,集めている人もかなりいる。私も,価値のあるものと思っていたが,昭和33年のものを除いてはさほど価値はないようだ。しかし,ギザ10は50年もの長き…

消費者金融業者の高収益ビジネスモデルの終焉

金融庁が公表した消費者金融の融資件数と残高は7割以上が年利20〜29.2%の「グレーゾーン金利」が占めていることが判明した。このことは,これまでの高収益が違法と合法の狭間の高金利頼みだったことが明らかとなった。 確かにこれまでの消費者金融は,グレ…

利息返還損失引当金

公認会計士協会からの指針により,大手消費者金融業者は当中間期から将来の過払金返還に備えた利息返還損失引当金を一括計上繰入している。 これは,将来4〜6年分に渡る過払金返還に備えた金額全額であり,大手4社(連結会社を含まず)では, 武富士 284…

貸金業法改正

利用者が多重債務者に陥るのを未然に防ぐという趣旨で,2009年度末から完全実施される貸金業法改正が成立した。大きな柱は以下の2点である。 1,グレーゾーン金利の廃止 (上限金利は利息制限法と一致させ,出資法の上限金利も20%とする。) これで3…

外資系G社に対する提訴は

この会社は平成5年9月以前の取引履歴について,破棄したとして履歴を開示しないから,いわゆるレOクに対して過払金返還訴訟を提起するとき,古い契約書が有れば書証として添付する必要がある。 この時注意しなければならないのは,この会社はさらに,合併…

三洋信販・取引履歴改ざん

三洋信販が過払金を少なくするため,取引履歴を改ざんしていたという。 まあ,このニュースを聞いても全然驚かなかった。むしろ,改ざんしていたのは当たり前という感じである。 この会社は,わざわざ利息制限法により引き直し計算した履歴を送付してくるの…

国選事件の示談による特別加算

法テラス移行後の国選事件で,示談が成立すると特別加算3万円という制度がある。この制度は,弁護人の労力にも配慮した趣旨と説明されていた。 ところが,当初は活動結果報告書に「示談成立」とだけ書いてあったのだが,改良版では「公訴犯罪事実の全てに渡…

ヴッセル神戸入れ替え戦でJ1昇格

スコアレスドローで終わった第1戦を受けて,本日福岡のホーム博多の森で入れ替え戦第2戦が行われた。今年から,アウェイゴール2倍のルールが導入されたが,思っていた通り,まさにそのルールの適用によって両チームの来シーズンが決せらることとなった。 …

刑事訴訟記録の謄写

記録を謄写をするには,かつては検察庁「厚生会」(現在は名称変更して「謄写センター」)に委託しなければならない。委託するには支部では,検察庁支部に書類を提出し当該支部が本庁謄写センターに記録を郵送し,本庁の謄写センターが謄写し出来上がったら弁…

検察庁の入庁規制

かつて修習していた検察庁に所用で行ったら,入り口の自動ドアを入ったところに物々しいゲートが。係員がいて,名前と行き先を書いてバッチをもらって入庁するようになっていた。 まあ,庁内安全確保の見地から東京などでは当たり前だが,遂に彼の地までか。…

調査官調査

家庭裁判所では,少年事件や子供の問題などの分野で家庭裁判所調査官の調査が事実上大きな役割を演じている。そこでは,面談や家庭訪問などの方法で調査官調査が行われる。 弁護士がかなり長時間に渡る調査官調査に立ち会うかどうかは任意であり,立ち会うべ…

浦和レッズJ1初制覇

昨日,レッズがシーズンJ1初優勝を決めた。カップ戦などは結構優勝しているので,初制覇はちょっと意外な感じもする。レッズは埼玉スタジアムでの6万2千のサポーターの前で,ガンバとの試合を3−2で勝って優勝を決めた。 反面,名波・大久保を擁するセ…

弁護士生活していて

弁護士は「人間のもっとも醜いところを目(ま)の当たりにする職業だから,きれいごとではすまされない。」と言われることがある。 1年余りやっていて,確かにその通りだとおもう。 ただ第1に醜い部分は,ありのままストレートに出てくるわけではなく,微妙…

少年鑑別所の面会室

少年鑑別所の面会室は,成人の接見室と異なりガラスの仕切りもなく普通の椅子とソファがあり,物々しい雰囲気もなく少年の心情を配慮したものとなっていた。 なお入り口に,付添人や警察関係者のための携帯電話を入れるロッカーがあり,ご協力お願いしますと…