債務整理をしていると，各債務者の取引期間等の事情によりまず過払請求を含む任意整理事案か，自己破産事案かに分けられる。過払いを含む事案はかなりあるので，自己破産が減少(平成１５年の２４万２千から現在は２０万件程へ)しているのも頷ける。 そして自…

保釈却下事由(権利保釈の除外事由)のうち，「罪証隠滅のおそれ」（８９条４号）が最も多い。しかも，罪証隠滅を疑わせる具体的事実を指摘することなく，保釈請求を却下される。 否認事件ではもとより自白事件でも，関係者と口裏合わせをするなどして否認に転…

いわゆる過払金請求業務の過程で，大手サラ金の債権管理の方と電話で話すことが多いが，過払請求がかなりの数に及んで相当に忙しそうだ。一方，クレサラ相談などをしていると過払金についての質問もかなりあり関心は高いようだ。 ブラックリスト掲載というリ…

たとえば５月分の国選弁護料は，翌６月２５日（休日だと後にずれる）に裁判所の会計から弁護士会支部に渡されて，弁護士会支部から各弁護士に対し現金で渡される。２５日に封筒をもらうと，あたかも毎月の給料日のようである。その中から，直ちに弁護士会費…

自己破産申立について，当然ながらまとまった弁護士費用を払えない方が多い(まとまって費用を払う方は，親族などの援助によることが多いが。)。 この場合，ちゃんと払ってくれるかどうかの「人物」の見極めが大事であるが，なんとなく人を見ているとわかるも…

どことなく蒸し暑いこの季節。もし晴れたりすると，フェーン現象でとてつもなく暑くなってくる。この時期は，司法試験論文２０日前や，司法書士試験の２週間前だったりする。かなりの年月を，「試験前だっ！」という重い気分で過ごした。毎年，暑さが体に応…

弁護士業務では，突然仕事が舞い込んで来たり，また国選事件などは起訴状しかみられないのでどういう事件かは分からないので，蓋を開けてみないと具体的な仕事の情況が判明しないことも多い。 最近，少しいろんな意味で精神的に「筋が悪い」事件が続いていた…

相手 結果 (５月２７日のブログでの事前予想) オーストラリア １−３逆転負け(１−２) クロアチア ０−０ (１−１) ブラジル １−４逆転負け(０−４) の結果に終わった。スピードはあるが，やはり体格や終盤の体力，シュート力で劣っていた。まあ，フランス大会と…

弁護士会の法律相談を担当したが，ここまで辿り着く相談者は自らが抱える紛争につき法的サービスを受けることにかなり成熟しているので，受任率が高い。裁判所に相談に行って，弁護士会の無料相談等へ行って具体的に相談して下さいといわれてからみえる方が…

当番弁護で出動したら，被疑者がなんと当職が国選弁護事件で受けている傷害事件の被害者であることが，接見前に判明した。警察とも話し合い，これはまずいということになり接見はしなかった。被疑者には名前が二つあり，このことも事案をややっこしくしてい…

国選弁護で被告人から何度も接見要請を受けて現実に接見した場合でも，裁判所側は知る由がない。どうしたものかと書記官に尋ねたところ，報告書を提出すれば報酬上多少は考慮してくれるそうだ。 往復２時間かかる警察署へ，被告人２名に対して計１０回の接見…

保釈請求が初めて却下された（２勝１敗）。依頼を受けて，２日目のスピード請求で，事情などは当事者から聞き取りしたものしか知らず事案からすると通るような気がしていたが，どうやら住所が不安定なのが引っかかったようだ。 まあ，私選弁護なのでまた請求…

昨日は休みだったが，急に刑事の依頼が入り急遽事務所へ行き打ち合わせし，その後警察署まで接見へ行きました。 身柄解放がかかっているので，時間勝負の所がある。全てが終わって家に帰ったら，ちょうど日本対クロアチアのキックオフだった（勝負はドローだ…

破産手続開始申立に始まる自己破産について，各弁護士によって異なるが２０〜４０万の弁護士費用が掛かる。 加えて，破産者が２０万円以上の現金以外の資産を持っている場合は，原則として管財事件となって，少なくとも２０万(破産管財人の報酬等になる)の予…

今週になって，なぜか自己破産の相談(無料だが，扶助協会から５０００円が出ることもある)を多く受けている。刑事事件が多いかと思えば，突然相次いで自己破産等の債務整理の相談及び受任が来ている。来月は，離婚事件が多いのであろうか。 その際，既に別の…

自己破産で，同時廃止か管財事件になるかによって予納金やその後の手続が違ってくるのでその振分は重要である。 たとえば，２０万円以下の財産しかないときは同時廃止だが，不動産などの財産があるか，少額とはいえない債権が有る場合は管財事件となる。 た…

国選弁護活動には， Ⅰ少なくとも２回の接見(それに伴う被告人関係者への連絡)， Ⅱ情状証人との打合せ， Ⅲ記録閲覧謄写， Ⅳ弁論要旨の作成および公判期日での尋問・被告人質問・弁論， Ⅴその他報告書・上申書等の証拠書類の作成があるが，さらに Ⅵ被害者との…

公判期日がかなり入っていた時期が過ぎて，今は少しホッとしています。この間は，１日４件入っていたことがありました。当日もしんどかったし，準備は尚更大変でした。 もう，他の活動との関係であまり国選を入れるのはやめようとも思うのですが，事件が終わ…

執行猶予判決が出ると，勾留されている場合，宣告と同時に釈放となる。この場合，直ちに何処へ行ってもいいのだが，身柄を確保されていた警察署に荷物を置いているのが通常なので，一旦警察署に戻ることになる。 さて，この場合警察の車に乗せていってもらう…

それにしても，フランス大会予選の韓国戦を彷彿とさせる逆転負けであった。１−０のまま終わりそうな雰囲気もあったが。オーストラリアでは相当盛り上がっていることだろう。やはり世界のサッカーは甘くはない。 だか，多分次のクロアチア戦は負けることはな…

旧司法試験論文が来月にあるが，会社法の出題について，何が出るかちょっと予測が立てられない所だ。 まあ，改正部分を含めて大局的な視点から出るか，変わらない普遍の部分について判例を絡めて出されるかいずれかであろうが。どちらにしても，条文に親しん…

いよいよドイツワールドカップが開幕した。一ヶ月間熱戦が繰り広げられる。かなり長い期間楽しめそうだ。ただ，ゲームスタートが，日本時間１０時，午前１時，４時と時間帯が深夜となっている。１時開始の試合までは何とか観ることができるかな。 人気blogラ…

未決勾留者は房内に居ることが多いが，同一房に何人か(３人くらい)入るので，同一の房にどのような人が入ってくるかによってその生活状態は大いに変わる(接見に行って，健康状態とこの点を聞くと皆良くしゃべるものである。)。 たとえば，余り良くない人や気…

まあ，なにが「あたり」かは議論があるが，最近私が選任された国選事件の案配があまりよろしくない。 何回も接見に呼びつける被告人などはご愛敬だが，被告人を取り巻く人間たちがどうにも「突き放した感じで冷たい」のである。周囲のバックアップがあれば，…

合格者は昨年の約半数の３８２０人，合格点は４６点(かなりハイレベル)であった。論文合格者は，おそらく６００人程度であり，ここからが大事な季節である。くれぐれも日本戦以外のワールドカップの試合を観ないようにして，今までやったことの総復習をして…

刑事裁判の被告人質問で，心からの反省と悔悟の気持ちをアピールするという見地から，被告人が余り言ってはいけないことがある。 例えば，「記憶にございません。」とか「回答を拒否します。」という表現は，なるほど黙秘権の行使の側面もあるけれども，否認…

追起訴事件は，なかなか日程的に困難な問題が生じる。今回の事件は，追起訴からわずか６日目で本起訴，追起訴事件の併合審理の公判である。まあ，検察が忙しいのはわかってはいるので，やむを得ないが。 本事件は事案の性質からも，かなりの弁護活動を要する…

またある警察署から被告人が呼んでいるとの電話があった(被告人は直接電話できない)。これで４回目。これまで，３回行ったが，行ってみるとまた話を聞いて欲しいという内容で別段緊急の事柄ではない。同一警察署の他の被告人からも，同趣旨の電話が２件。同…

昨日は，箱根の温泉宿に泊まり今日帰ってきた。箱根に行く途中鎌倉に立ち寄った。鎌倉では，建長寺，円覚寺，明月院，東慶寺をざっと見てきたが，鎌倉の町並みはかなり観光地化されていて，昔とはかなり異なった風景であった。行ったのは何年も前なので，時…

被相続人が長男名義で登記していた土地など，そもそも当該財産の遺産帰属性が争いになることがある（こういうケースは結構ある）。 この場合，例えば遺産分割調停の席で合意により遺産帰属性が認められれば，調停調書にその旨を確認して手続を進めればよい。…