行政書士試験合格率史上最低の2,62%

atsuhirolaw2006-01-20

 東京都で受験した人の合格発表が前日にネットで流れるという(フライング)事件もあったが,昨日行政書士試験の正式な合格発表があった。蓋を開けてみると史上最低の合格率であり,このことは当局のあまり有資格者を輩出しないという姿勢が感じられた。
 最近,ネットで検索すると内容証明や相続・離婚などの行政書士のサイトが多く目に付く。これは,カバチタレやM氏の著作の影響もあって,登録行政書士がかなり増加していることの結果である(もちろん,優秀な行政書士の先生方も沢山いらっしゃる。)。
 行政書士にこれらの書類作成を依頼することは別に人それぞれであるが,例えば内容証明などは最終的な責任は取れない(訴訟になったりすれば,対応できない)のに,それなりの費用(3万くらい)をとり,中には成功報酬を請求する者もいるそうである(要するにおいしいとこ取り)。あまり,増やさない方がいいという政策判断も,合格率が史上最低になった一つの理由であろう。
http://gyosei-shiken.or.jp/bunseki/suii.html