昨日は

 GWも今日を含めてあと4日,ぼやぼやしているとあっというまに過ぎ去ってしまいそうだ。
 さて昨日は,有名な元判事の井上薫「刑事公判の実際」(法学書院)を再読した。この本は,平成10年出版と内容は若干古いが,刑事手続きの流れが極めて解りやすく,かつ実践的な内容も盛り込んで書かれている。いまのところ,刑事手続きを理解するためにはこの本の右に出るものはないと考えられるので,早く改訂版を出して欲しいところである。


刑事公判の実際から抜粋
 「山川地方裁判所本庁建物の3階にある刑事訟廷係の伊藤書記官は,退庁時刻が近づいたため,帰宅の準備を始めようとした矢先に,毎日のように書類の遣り取りで顔を会わす検察事務官の佐川が若干急ぎ足で受け付け用のカウンターの前へやって来て,「夕方近くにすみませんが,起訴状一件お願いします」と言いつつ,起訴状のほか,起訴状謄本一通と勾留状を提出した。
 伊藤書記官は,素早く起訴状に目を通し,これに受理印を押したうえその日付を記入した。以下続く・・・」
人気blogランキングへ