雨の月曜日

 梅雨明けがかなり遅れている。それを物語るがごとく,関東地方は雷を伴ったもの凄い雨である。これでは,なかなか接見に行く足も鈍ってくる。
 そんなこの日,私もひっそりと年輪をひとつ増やすこととなった。光陰矢のごとし現在をどんどん過去に押し流していく。
 
 昨年9月から受任している刑事事件ーこれは公判が今までで8回,接見は50回を遙かに超えるものであるーが一応一段落したその日に,また私選で刑事事件を受任した。私選の刑事は,なかなか骨っぽく一筋縄ではいかない印象がある。

 受任した事件で保釈を請求したが,相変わらず却下された。自白事件でも,共犯事件,証人がある事件は「検察官の意見そのままで」須く却下である。あいかわらずの保釈情勢である。
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