ライブドア株の行方

atsuhirolaw2006-02-13

 本日,ライブドア(4753)の株価はとうとう61円(ストップ安)になった。22万人の当社の株主にとっては大変酷な事だが,全般の株安及び当社が起訴されたことや,証券取引監視委員会の告発を受けたことなどが原因となっている(本日の株式市況は差詰め第2ライブドアショックといった様相を呈している)。
 さて,このあとどのように展開していくのか。上場廃止について東証は,市場に多大な影響を及ぼすことと,さらに捜査機関から資料提供を受けていないので,なかなか判断できないでいるが,堀江被告人の勾留期限が切れる本日から20日後が一応の(上場廃止)判断を下す基準日と見ることができる。ただもちろん,上場廃止となっても証券市場で売買はできないが,株式の価値が零となるわけではない。
 上場廃止が決定されればかつての西武鉄道カネボウなどと同じように,上場廃止決定後1ヶ月整理ポストでの取引がなされるのが通常である。明日以降はどうなるかは分からないが,ニューヨーク市場の動向が悪く,売りが多ければ明日は31円のストップ安になるおそれもある。ただその後は,ライブドアもいくらか資産価値もあり,全くの債務超過ジャスダックのイチヤが16円しているように極端には安くはならず,40〜80円くらいで揉み合うのではないかと思われる(まあ,ライブドアは10億株!と株数が極めて多いので当てはまらないかもしれないが)。皆が投げてきたら,外資がこっそりと拾ってくるということもありうるし,大株主のフジテレビの動向も目が離せない。いずれにしても,全般の相場動向次第だが,約50日限定のマネーゲーム第2弾の火ぶたは切って落とされた感じだ。
 なお,関連会社のライブドアマーケティング(4759)も同様の動きをする可能性が高いが,株数が比較的少なくライブドアよりは資産価値があるので,多少は緩和されるかもしれない。ライブドアから粉飾を指示されたので,マーケティングの少数株主(45%所持)は被害者的立場にあるとも言えよう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060213-00000012-yom-bus_all