騒音おばさん実刑判決

 約2年半にわたってラジカセで大音量の音楽を流し,隣人に体調不良を起こさせたなどとして傷害罪などに問われた河原美代子被告(59)=奈良県平群(へぐり)町若葉台3丁目=の判決公判が21日午前、奈良地裁であった。奥田哲也裁判長は「被害者に困惑を与えることに徹した執拗(しつよう),陰湿な犯行で,再犯の可能性も高い」などとして懲役1年(求刑懲役3年)の実刑を言い渡した。
 傷害罪の実行行為性や故意があるのかという論点もあるが,初犯で実刑判決とは意外である。反省が無く,再犯の可能性も高いことが原因だろう。弁護人も説得できなかったのであろうか。

 河原被告は昨年4月に傷害容疑で逮捕・起訴され,1年以上勾留(こうりゅう)が続いており,裁判長は未決勾留のうち250日を刑に算入した。1年の実刑判決であるが,その中から250日差し引かれ,115日ほど服役すればよいことになる。