国選報酬

　国選報酬の受取時期は，判決が出て報告書を出してから月末締めの翌月２５日払いだそうである。ちなみに，報酬額はおよそ地裁８万だが，簡裁は６万(したがって人気がない？)で１割の源泉徴収がなされる。
　たとえば自白事件などを受任しても最初の期日は約一ヶ月後であり，即決しない限り第２回公判がありその時判決になり事件処理が完結するのが一般である。判決が出ても報酬受取まで前述のように最短で１ヶ月，時期によっては２ヶ月かかることになる(５月１日判決ー３月中旬受任ーなら，受取は６月２５日となる。)。したがって，受任してから最終的に報酬を受け取るのに３ヶ月余りかかることになる。当然事件に掛かった交通費や諸経費は自腹で出費している。
　まあ，会計処理等から致し方ないことではあるが，多額(５万以上)の会費を払いながらなけなしの国選報酬を３ヶ月待つとは新人にとってはつらい試練が待っている。幸い私は私選弁護も受けているが，これがなかったら一体どうなっていたか。
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