貯金ならぬ貯株

 私は,銀行に有る程度お金は置いておくが,それを超えて銀行にひらすら貯金するというのは余り好きではない(まあ,それほどの金額はないが)。安全ではあるが,何かお金が死んでしまっている気がするからである。
 それならと,貯金感覚で株を買うことにしている。だいぶ株価が下がってきたので,買える株も出てきた。短期保有目的ではなく,超長期に保有することが目的であり,会社の保有する純資産に着目して銘柄を選んでいる。
1.経営組織,人材等が有機的一体として機能している会社で,
2.赤字ではなく,かつ
3.純資産額を半値程度まで相当に割り込んでいる株
がねらい目である。このような会社は,長い目で見ればかなりの確率で純資産額まで回復するのが通例であり,配当の増額も望めるからである。
 
 平たく言えば,会社の土地建物などの固定資産や現金や有価証券などの流動資産を半値程度で買っているわけであり,それだけディスカウントされてお得なのである(村上FやHえもんも,基礎的な考え方はこれである。もっとも,彼らはかなり法を悪用し暴れてしまったが。)。
 
 もっとも,安いと言うことはそれなりに理由があるわけであり,「安いと」安易に飛びついてはならず,慎重に調査し,時間というスパンの中で安値の原因が治癒されうるかどうかを自分の目で見極めることが重要である。