弁護士生活していて

atsuhirolaw2006-12-02

 弁護士は「人間のもっとも醜いところを目(ま)の当たりにする職業だから,きれいごとではすまされない。」と言われることがある。
 1年余りやっていて,確かにその通りだとおもう。
 ただ第1に醜い部分は,ありのままストレートに出てくるわけではなく,微妙な機微の瞬間に立ち現れるものである。したがって,そんなに単純なものではなく,意外な瞬間に訪れてくるので注意が必要だ。
 第2に,醜い部分は美しい部分と表裏一体でもあるということである。美しい部分にスポットライトを当て,かつ醜い部分を巧みにかわすことも可能である。経験を伴う思考によってのみこのことは可能となろう。
 ちょっと抽象的な記述で恐縮だが,人間の営みはある意味「禍福はあざなえる縄のごとし」複雑な様相を呈しているものである。
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