新司法試験組,初の2回試験

 12月18日に発表があり,新司法試験組(新60期 約1000人)のうち986人が11月に2回試験(司法研修所の卒業試験)を受け,59人が不合格となった(なお,不合格者は来年8月に行われる,次の旧61期の2回試験を受けられる。 )。

 
 今回の試験を,旧司法試験に合格しながら2回試験で不合格となった「59期」「旧60期」の再受験組69人も受験した。再受験組は17人が不合格だった。

 総計,1055名受験し,76名(1クラス分)が不合格となった(口述不合格率と酷似している)。

 
 司法試験の合格者が1200人規模だった「58期」までは,不合格者は5人以下であったが,「59期」を中心とする約1500人が受験した昨年の最終的な不合格者は16人となり,今年夏に卒業試験を受けた「旧60期」を中心とする約1500人のうちの不合格者は71人と急増してきた(これは追試廃止の影響もあるが。)。最高裁は「合否の判定基準は変えていない」そうだ。司法試験合格者増による「質の低下」がその原因なのか。

 さて不合格者率では,旧は71/1500,新は59/986で,新の方が若干多い気がする。ただ,修習期間が短縮されているので単純な比較はできないが。
再受験不合格者率は,17/69,約2割4分と極めて高く過酷な結果となった(2回連続2回試験落ちのショックは察するに余りある。)。全科目再受験しなければならないので,不可だった科目以外の科目で足下をすくわれ,こういう結果となったと思う。
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