執行猶予判決を受けるとき

 国選事件の判決のとき,ことさら被疑者国選からやっている事件(起訴は幸い認定落ちー罪名が軽くなるーとなった)などは,事件を締めくくる意味で,感慨深いものがある。
 執行猶予か実刑か微妙な事案などは特にそうである。保釈されている場合には,再保釈請求の準備も考えなければならない。しかし,そんな準備もしないでいつも法廷へと出掛けている。
 いつもは法廷の前で,被告人と家族が待っていることが多い。その雰囲気は,試験の合格発表を待っているそれに似て重々しい。
 判決が保護観察付き執行猶予のときは,ギリギリセーフの場合である。この場合はその後,書記官室で保護観察の説明を受けることになる。もう二度と,刑事法廷には来てほしくないものだと願いつつ,法廷を後にする。
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