割れ窓理論 

atsuhirolaw2006-01-03

 犯罪理論に割れ窓(破れ窓)理論というのがある。この理論は,1982年に米国で提唱された犯罪抑止理論であり,破れた窓をそのままにしておくと,管理者がいないと思われ,建物全体が荒廃するのと同じように,軽い犯罪の取り締まりを怠ると重大な犯罪を助長することになるという理論である。このため軽い犯罪の徹底的な摘発が,重大犯罪の防止にもつながるとし,ジュリアーニ氏はニューヨークで無賃乗車や落書きなどの取り締まりを強化,凶悪犯罪も激減させたのである。
 近時ひったくり等の犯罪発生率の高い大阪などでこの理論の下,地域一帯となって軽い犯罪の取締が行われている。