刑務所の過剰収容問題

平成17年犯罪白書によれば,
行刑施設(刑務所)の1日平均収容人員は,平成5年以降増加傾向にあり,16年受刑者は6万2,641人(同6.0%増)。
 16年12月31日現在における行刑施設の収容人員は,既決6万4,931人であり,収容率は,既決では117.6%(同1.0ポイント上昇)である。」とされている。
 
約65000人が収容されており,定員の約1.2倍にも達している。
ある刑務所を視察した時,三畳程の独居房に2人が収容されていると聞いたが,部屋を見てみるととても狭くて圧迫され息が詰まりそうだった。広島の刑務所では,当該独居房でいらいらした受刑者同士が喧嘩して一方が死亡した事件も報告されている。
  過剰収容は,受刑者に本来与える以上の害悪を及ぼしている。実刑判決の言渡を聞いていると,このことを思い起こさざるを得ない。
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