島田紳助事件について4400万の請求!

atsuhirolaw2006-08-10

1 タレントの島田紳助(50)が2004年10月に所属事務所・吉本興業の女性社員を殴りけがをさせた事件で,被害女性が8月4日,紳助と同社に計約4400万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。女性は「事件後、不当に退職させられた」として,同社との雇用関係確認なども同時に求めている。


2 事件が起こったのは04年10月。紳助は大阪・ABC(朝日放送)で,レギュラー司会を務める番組の収録前に原告の女性と口論になった。紳助は女性を控室に連れ込み,リュックサックや手で頭を殴ったり,つばを吐きかけたりしたというものである。
 紳助は事件発覚後の10月28日、東京・神保町(当時)の吉本興業東京本社で会見。涙目で「僕が100%悪かった」と謝罪し,芸能活動を自粛。12月に大阪簡裁で傷害罪で罰金30万円の略式命令を受けたのであった。同月末に翌05年からの活動再開が発表され,05年1月2日にテレビ番組に生出演し復帰した。


3 しかし、女性側は当初から一貫して民事訴訟を起こす姿勢を崩さず,“涙の会見”にも「事実と異なる説明をした」と不快感を示していた。
 事件から1年半以上を経ての提訴について原告の女性は「いまだに島田紳助がテレビに出ているのを見ると,当時の恐怖を思い出してパニック状態になることがあるが,ようやく裁判で争える体調まで回復したので,提訴した」という。

 女性は頸椎(けいつい=首)のねん挫や,心的外傷後ストレス障害(PTSD)などと診断され今も通院中。仕事も休んでいたが,同社は今年6月「休職期間満了」として,女性を退職させたという。

 女性側は「島田さんは事件後の記者会見で暴行を実際より軽微に説明した。また,仕事ができなくなったのは職場での(紳助から受けた)暴力によるPTSDが原因。無理やり退職扱いとしたのは無効」と主張している。

4 確かに,紳助の行為は許されないものであるが略式30万程度の傷害行為である。それに対して4400万とは,不当に高額であるといえるであろう。
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