執行猶予か実刑か

 昨日,担当事件の判決言渡しで,懲役3年執行猶予5年というギリギリのものがあった。初犯ではあるがかなり悪質な事案であり,実刑を覚悟していたが,ギリギリで踏みとどまったようである。被告人は,判決後「ありがとうございます。もう二度といたしません」と述べていたが,再犯のないことを祈るばかりである。
 今日は,一転して在宅ながら懲役3月実刑判決であった。まあ,8年前に執行猶予判決を受けており,昨年末にも罰金刑があり,本件事案も検察調書で「常習性」が認定されているので,やむを得ない面もある。被告人と相談して,予め作成していた控訴状に被告人自身に署名捺印してもらい,被告人自ら書記官室に控訴状を提出しにいってもらった。まあ,在宅なので高裁へいく意味もあるだろう。