弁護した被告人が再び起訴され

 先日,弁護士会に行って,国選依頼票を見たら4月頃に自分が国選事件を担当して,執行猶予で終了した被告人の名前が先頭にあり,ギョッとしてしまった。あれほど「反省してます。もう二度と致しません」と誓ったのに,たった4ヶ月程度で同種事犯をするとは。
 もはや,一種の性癖に類するものなのであろうが,一体何のために弁護したのかとも考えてしまった。再犯率は半分くらいと言われており,それはそれで認識していたのであるが,現実に担当した事件となると思い入れもあり,衝撃は大きいものであった。
 執行猶予中の犯行なので,今度は九分九厘実刑でとなり,かつ執行猶予も必要的に取り消され,相当長期間刑に服することになるだろう。
 依頼票を手にしながら,再び弁護する気にはならずその事件は受任しなかった。
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