刑事弁護経由債務整理

 国選私選を問わず,刑事弁護を引き受けて資料を検討していると,かなり借金している人がいて同時に債務整理を受任することも多い。
 借金整理もすることにより,今後の生活を刑事民事両面に渡って根本的に改革することができる。

 ある被告人が言っていたが,借金をかなりしていて給料の大半を返済に持って行かれると,一体何のために働いているかわからなくなり自暴自棄気味になり,高金利のために何時までも減らない借金に悩まされ続けていたと言っている。さらに,真面目な人ほど何社もの返済期限についていつも圧迫されているそうである。そんな心理状態が,犯罪を誘引してしまうこともあろう。したがって,民事の問題とはいえ,解決しておく必要性がある。

 まあ,弁護士の立場から言うと,刑事事件に加えて,さらに多額の過払い案件なども受任し経営上助かることもある(国選の被告人から積極的に依頼された債務整理を受任しても弁護士倫理上問題はない。)。

 そんなことから,刑事弁護の背後に債務整理有りなのである。
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