ギザ10に思う

atsuhirolaw2006-12-19

 昭和26〜33年までに発行された10円硬貨には,横にギザギザがあるのでギザ10と呼ばれており,集めている人もかなりいる。私も,価値のあるものと思っていたが,昭和33年のものを除いてはさほど価値はないようだ。しかし,ギザ10は50年もの長きに渡り流通している意味で別の価値がある。
 昭和30年当時の初任給は12,000円だったので,貨幣価値は現在の15倍はあったと言え,ギザ10はもともと150円位の価値がある硬貨だったのだ。
 さて,当時成立した法律に,利息制限法がある。利息制限法は10万円未満20%という利率を定めているが,当時の10万円は150万円くらいの価値があったということになる。
 この考え方を推し進めていくと,消費者金融の利率は100万円以下20%にすべきだとする議論も出てくるが,現在の低金利下では18%でもかなり高いとも言えよう。
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