アコムの株が突如ストップ安売り気配

 何だと思って,調べてみると,「過払い金を税収に充当」報道が原因のようである。
 朝方アイフル武富士アコム,プロミスといった消費者金融株が大幅安になっていた。アコムは値幅制限の下限(ストップ安)となる前日比400円安の2440円でしばらく売り気配となっていた。アコムはバックに銀行がついており,比較的安心感があるというのに。
 
 11日付の日本経済新聞朝刊が「国や自治体が税滞納者の取引履歴を開示するよう請求する動きが相次いでいる。『過払い金』を本人に代わって取り戻し,税収に充てるのが狙い」と伝え,引当金の増額など経営への悪影響を警戒した売りが膨らんだようである。

 もっとも,税滞納者に関して、新たに巨額の引き当てが発生する可能性は少ないだろう。というのは,税が発生するような所得が過年度にあれば,そもそも債務整理のレールに乗ってこないのが現実だからである。消費者金融株はここまで自律反発局面が続いてきただけに,報道が利益確定売りというのが実情だろう。
 
 当然に株価もその後戻っていった。ちなみにアイフルやプロミスは,信用売残が買いを上回っており,いずれ踏み上げが始まるだろう。
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