借金の原因

 債務整理をしているとき,「なんでこんなに借金したのですか。」と尋ねることがある。借金の原因は,免責不許可事由について審査するために必要だからである。特に,急激に借金が増えているときは,何に遣ったか要注意である。
 その中で,商品先物取引に借金してつぎ込み(つぎ込まされ),300万程度損したという事例がかなりある。
 
 商品先物取引は,もとより正当に認可された行為ではあるが,まず手数料が高額で,業者の言いなりになると,証拠金がどんどん手数料化されていったりして,追証の連発に追い込まれたとその債務者は話していた。
 
 そもそも商品先物取引などは,業者が儲かる仕組みを予め作っていて,その中に参加する子羊は思うがままに収奪されていくような場所(収奪場)である。普通に取引したところで,私がメジャーリーガーと野球で勝負をするようなものなのである。外務員などから紹介されたと言うが,本当に儲かるところをわざわざ紹介するなどということは千に一つもあるはずがない(本当に儲かるんだったら,自分1人で内緒ですればよいだけのことである)。

 債務整理をしていると,「甘い話に要注意」と思うのである。
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