弁論再開

 結審して判決まで2ヶ月待った挙げ句の果てに,検察が事情変更もないのに証拠調べ(捜査官の尋問)のために弁論再開となった。
 ビックリしたのは,裁判所があっさり認めてしまったことだ。
 じりじりして待っていた被告人はたまったものではない。

 さて,まず検察が不利な判決が出そうなので,悪あがきで再開を求めるということはある。この場合,控訴審では証拠がなかなか出せないので,裁判所としては審理を尽くした無罪であるという意味でも再開を認めることがある。私は,このようなものであったと信じたい。
 もう一つは,有罪にはちょっと疑問があるので,それを補強する意味で追加証拠を認めるための再開という見方である。これも控訴審に備えるという意味もあるが,もしそうなら恐ろしいことである。供述・証言が信用できるという観点のみで有罪とされてしまう。無罪推定はどこに行ったのか。
人気ブログランキングへ