市の法律相談をして

atsuhirolaw2008-06-06

 市の無料法律相談をしていて,いつも「なんとなく萎えてくる」のだが,その原因が明確にわかってきた。
 「離婚できますか」などと,なんとなく抽象的な悩みがあって来たという向きはいいのだが,成熟した案件を持ち込む相談者は決まって「法的サービス」に対して対価を支払うという観念が希薄なのである(例外もあるが。)。そういう相談者は,情報は無料で得てなんとかタダで紛争を解決して経済的利益を得ようとする考え方をしているのである。
 確かに,そもそも訴訟においてすら本人ですることが出来るものであり,法的紛争は自己で処理するのが原則である。したがって,こういう相談者はある意味理にかなっている。
 しかし,弁護士としては次々とそういう「自己の提供するサービスに対価を見いださない」連中と話していると,なかなか萎えてくるものである。この状況に加えて,弁護士は年々増えている。訴訟の減っている中,この先一体どうなるのだろうか。
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