クレサラ相談で

atsuhirolaw2008-06-14

 クレサラ相談は,本来いわゆる「高金利の多重債務者」を予定しているのであるが,他のパターンでよくあるのがまず,銀行や信用金庫からの借入が多額で,近時貸し剥がしにあっている事業主である。
 これら事業主は低金利?のため,クレサラ業務で救済することはできずに,破産等を選択せざるをえない。
 次は,振込詐欺類似のもので,騙されて消費者金融で借りてそのお金を郵便パックで送ったというようなパターンである。この場合,対消費者金融ではまさに自分が借りたものに他ならず,借りた直後であるのでこれもクレサラ処理をすることはできない。警察に被害届を出して,僥倖を期待するほかない。
 さらには,民事訴訟を提起されていて金がないので払えないというようなケースもある。これは,一般民事であろう。
 このように,クレサラ相談には様々な不純物が混じっているのである(これらに対しても,無料で真剣に相談に乗り解決策を考えるのはもとよりである。)。近時,クレサラ相談が減っているというが,これら不純物も含めた相談も減っているというのであろうか。むしろ,これらは増えているようである。
(写真は,さいたま地裁川越支部)
人気ブログランキングへ