支部管内に新たに開業者

 5月から新に県内他の支部地域のイソ弁からこちらに開業して事務所を構えた人(57期)がいる。家賃も高そうな20坪以上のかなり広い事務所で,外付け看板も掲げている。かなり初期費用とか固定費が掛かるだろうと思われる。その人と,接見のとき警察署で会ったが,気のせいかもしれないがかなり焦っているように感じた。
 
 これに対して私の事務所はというと,9坪弱と余り広くなく家賃はかなり安いし,ドアに表示は出しているが看板はない。加えて,什器類は中古品ばかりで初期投資額はかなり抑えてあるし,最も高い固定費は,6万弱の弁護士会費という体制である。
 
 別に彼の手法が良くないとは思わないし,好みの問題でもある。しかし,私は今の不確実な時代に,余りコストがかかる体制で出発すると(後々規模を大きくするのは大いに結構),後々大変であろうと思い贅肉を削ぎ取りシンプルにまとめてみたのである。そのおかげで焦ることはないし,じっくりと時間をかけて刑事弁護や民事扶助業務などの(余り儲からない?)公益的案件に取り組んでいても別に経営的に不安感はない【ときたま収益の上がる他の案件もちらほらあるので】。高コスト体質でれば,そうはいかないであろう。
人気blogランキングへ