何時から借りているかわからない!

 債務整理で任意整理か自己破産かを判断するため,何年間サラ金等と取引しているかは(資産としての過払金発生の有無を知る上で)重要である。
 
 ところが,債務者の話では3〜4年とされていた取引期間が,実際の取引履歴が送付されてきて確認するとなんと10年だったりすることがある。しかも,殆ど遅滞なく弁済している事案である。債務者に10年の取引期間だったことについて「少し困りますよ」と電話してみると,「そんなに前から取引してたんですか?」と,こういう案配である。こういう事例が相当多い,むしろ正確に知っている人は少数派である。
 
 確かに自分も「何年間カード会社と契約しているか(もちろん,キャッシングはしてませんよ)」と問われれば明確に答えることは難しく,何時から取引しているかを覚えていることは難しい事柄なのであろう。したがって,取引開始時期については契約書などの文書などで慎重に決せられなければならないだろう。
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