公判に二度遅刻した被告人

 第1回公判に12分遅刻した在宅被告人が,判決期日にもなんと45分遅刻した。時間になっても現れないので携帯に電話をかけたら,まだ会社?か自宅にいた。まさか,判決に来ないとは(お初である)。判決期日に来るようにまで電話で指示しなければならないのか。
 仕事を言いつけられ,かつお金が一銭もないので外に出られないという。「タクシーで裁判所に乗り付けろ。代金は立て替えるから。」と被告人に指示して,ようやく裁判所に到着した。
 結果,短期の実刑判決。この態度が影響したかどうかは定かでないが,被告人は実刑についてはそれ程は落胆せず,仕事を失う可能性のことを心配していた。まあ,相談して控訴することにした。「高裁にはちゃんと行くのだろうか。」と春の嵐の夕暮れ時に思った。

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