民事

とんでもないクレサラ依頼者

その依頼者は,クレサラ相談で依頼したいが弁護士に支払う金がない旨を言っていた。彼は現在仕事をしていないようだし(ただし,アルバイトはしているようだったが),視た感じで「踏み倒し」を予感し,本人で特定調停を申し立てるか,分割で幾らか入れても…

取引履歴の開示請求での注意

取引履歴を請求するに当たって,債務者の住所が移転している場合,移転前の住所も書いておくとよい。そうでないと,住所確認などの電話が架かってきて往生するからである。特に完済事例には登録住所が古いままであることがよくある。 でも不思議なことに,そ…

法律相談で

パソコンが完全に壊れ、不自由していたが新パソコンを買ったので今それで書いている。 さて,クレサラ無料法律相談で,司法書士に民事再生を依頼して既に申立をしているという人がきた。民事再生についてある問題が生じたとき,当該司法書士が無料相談に行っ…

登記の申請

3月に申請していた登記3件が4月に至って全て完了した。簡単な登記であるが,実際に申請して登記を完了させるということを経験して勉強になったし,司法書士中央研修時代の「希望」が実現したといえる。 これからも,日常業務に支障のない範囲内で,業務に…

 自ら取引履歴請求

クレサラ相談している中に,既に自ら取引履歴を請求していた人がいた。過払いや債務整理について関心も深まってきているのだろう。 その方は,相談に来た人の中では珍しく,別の地域の事務所とかいろいろ考えてみるとか言っていた。けれども,相談の2日後に…

経過利息

レイク(GEコンシューマーファイナンス株式会社)の有人店舗6割強の73店舗削減や300〜400人(従業員2600人)希望退職募集など,グレーゾーン金利の廃止に向けて消費者金融業界が厳しさを増す中,任意整理後の分割弁済について最終借入弁済時から和…

破産はかなり減っている

債務整理を受任しても,任意整理で片が付く場合が多く,破産申請にまで至ものは少ない。昨年の自己破産が16万件台(一昨年は20万件程)と減少したのも頷ける。 ただ,破産申請は,もちろん免責不許可事由に抵触してはならず必要書類を集めるなどかなど,債…

登記申請で

今日は,自ら申請人となっている登記の申請書を自ら作成し法務局へ出しに行った。補正にならないように,何度も何度も確認したうえで,いざ出陣したまではよかった。 ところが,いつも登記事項証明書(謄本)のコーナーばかり行っているので,そこのカウンター…

労働審判スピード決着

今日はバレンタインデーと気が付くまでしばらくかかったATSUである。この日も昔ほどの盛り上がりには至らないようだ。 さて,労働審判について,第1回期日はどことなく紛糾し長びきそうな雰囲気だったが,本日第2回期日で和解に至りスピード決着した。…

消費者金融4社審査厳しく

大手消費者金融4社審査が厳しくなっている。ローンの承認率は,近年60〜70%で推移してきたが,昨年12月は 武富士・アコム 49% プロミス 41% アイフル 38% と低下してきている。 3年後に控える,グレーゾーン金利撤廃に備えての貸倒リスク…

債務整理の一風景

外資系G社に対して,過払訴訟に関して電話をしたところ,担当者は「平成5年10月時点の残高無視計算」までが担当者の和解できる範囲であり,それを越えると期日ごとなどに顧問弁護士と協議してくれと述べていた。G社はこのラインで,弁護士と担当者を分…

労働審判後

昨日労働審判の第1回期日があった。2時間しか時間はなく,冒頭から審判官は,労働審判制度は3回の期日しかないことから審判では「迅速性」が重要で,問題点は端的にどれで,和解の基準はどこあたりかなどと聞いてきた。争いが有れば,労働訴訟でやってく…

労働審判に対する企業の反応

従業員が労働審判を申し立てた場合,企業側も残業代などに支給などについて申立後の支払に対しては,法に従った処理をするようになった。これは全従業員に及んでいる。 しかし,審判自体については,使用者側は何だかんだ理由をつけて争ってはきている。 と…

法務局(登記所)の用紙が変わっていた

今日法務局に登記事項証明書をとりに行ったら,駐車場入り口に列が。建物の中に入ってみるとかなりの人がいる。今日は,なにか不動産取引などの集中日なのであろうか。まあ,登記所も繁閑が極端だ。 証明書を取り寄せてみると,用紙がきれいな色になり(コピ…

相続財産管理人

相続財産管理人に選任されているが,選任されて間もなく不動産会社から当該被相続人が所有している不動産を買いたい人がいるという電話があった。官報で知ったそうである。なかなか情報の流通も早い。 積極的に買いたいと働きかけているということは,安く買…

後払い?の弁護士を探す債務者

以前は債務整理を受任するとき,全額後払いも可としていたのであるが,余りにもの惨状に,過払い金が発生しないことが明らかなケースでは,現在は幾らかでも入れて頂いて受任通知を発送している。 さて,以前債務整理相談した方(過払い金は100%発生しな…

債務整理の本

少し忙しくなり以前ほど書店に行かなくなったが,それでも書店の法律書コーナーや霞ヶ関弁護士会館地下の書店(5%引き)を隈無く物色することは情報収集の点から不可欠である。 そこで,真にに役に立つ本を短時間で見つけられれば相当”出来るやつ”と言えよう…

多重債務者問題2

仮に,消費者金融会社から50万円を金利29.2%で借りて,毎月金利分だけ(約1万2160円)を支払い続けた場合,いつまでたっても元本は50万円のままであるが,利息制限法の制限金利年18%で引き直し計算をすると,5年5ヶ月で債務は0になる。 「…

多重債務者の数

さて,今日は平成18年の最終日となった。 平成18年に話題となった多重債務問題について少し考えることにする。 全情連(サラ金系の個人信用情報機関である全国信用情報センター連合会)によれば,現在債務のある利用者は, 1399万945人(2006年5月22…

本日G社から例の答弁書が来た

消費者金融大手のG社は,平成5年9月以前の取引履歴は「捨てた」として開示しない。したがって推定計算や残高ゼロ計算により履歴等を再現し提訴することになるが,訴訟になっても例によって悪あがきをしてきた。 まあ,会社の方針なのだが,このような手法…

多重債務者法律相談体制

今日は官公庁の仕事納めの日である。 さて,多重債務者法律相談を希望する人が増えている。裁判所が利息制限法による引き直し計算を強制したことから,自己破産の自己申立が困難になったことも原因となっている。 これに対しては,弁護士会も相談コマ数を増…

破産事件等の裁判所との勉強会

破産事件等の実務処理について,裁判所の運営方法や要望を伝える2ヶ月に1回程度行われる勉強会があった。 管財事件を広げる運用や,免責調査型事件についての基準,個人再生についての意見交換などが行われた。 本庁指導の運用のため,支部の意見を吸収す…

過払金を貸してくれ

債務整理をしていて,過払金の発生がほぼ確定したと言うと「少し貸してくれ」という人が稀にいる(若い人に多い)。 過払金の存在が確定しても,支払時期は各社によって異なるが「1ヶ月後」などかなり先になるのが通例である。しかし,依頼者は日常の財政状態…

保証人がいる場合の自己破産

自己破産をする場合,保証人がいる場合注意が必要である。保証などの担保はまさにこの時のために存在意義があるので,自己破産し免責許可決定を受けたとしても保証人は免責されることはなく(破産法253条2項),原則期限の利益も喪失し一括請求されることに…

消費者金融業者の高収益ビジネスモデルの終焉

金融庁が公表した消費者金融の融資件数と残高は7割以上が年利20〜29.2%の「グレーゾーン金利」が占めていることが判明した。このことは,これまでの高収益が違法と合法の狭間の高金利頼みだったことが明らかとなった。 確かにこれまでの消費者金融は,グレ…

利息返還損失引当金

公認会計士協会からの指針により,大手消費者金融業者は当中間期から将来の過払金返還に備えた利息返還損失引当金を一括計上繰入している。 これは,将来4〜6年分に渡る過払金返還に備えた金額全額であり,大手4社(連結会社を含まず)では, 武富士 284…

貸金業法改正

利用者が多重債務者に陥るのを未然に防ぐという趣旨で,2009年度末から完全実施される貸金業法改正が成立した。大きな柱は以下の2点である。 1,グレーゾーン金利の廃止 (上限金利は利息制限法と一致させ,出資法の上限金利も20%とする。) これで3…

外資系G社に対する提訴は

この会社は平成5年9月以前の取引履歴について,破棄したとして履歴を開示しないから,いわゆるレOクに対して過払金返還訴訟を提起するとき,古い契約書が有れば書証として添付する必要がある。 この時注意しなければならないのは,この会社はさらに,合併…

三洋信販・取引履歴改ざん

三洋信販が過払金を少なくするため,取引履歴を改ざんしていたという。 まあ,このニュースを聞いても全然驚かなかった。むしろ,改ざんしていたのは当たり前という感じである。 この会社は,わざわざ利息制限法により引き直し計算した履歴を送付してくるの…

法定金利引き直し計算でふと思ったこと

開示された取引履歴に基づいて法定金利引き直し計算する際に,これは(過払金が)出ないだろうという案件について意外にも過払金が発生すると嬉しいこともある。直近の取引について頑張って返済に偏っている場合にこういうことがある。 逆に,取引が長いにも…